最近よくA24の映画を見かけるけど、どんな会社?
A24は新進気鋭のクリエイターが集まった映画好きが推す配給会社だよ!
近年彗星のごとく突然現れたA24とはどんな会社なのか、またおすすめ映画の作品一覧を映画のジャンル別にご紹介いたします!
- A24とはどんな会社か
- A24で人気の作品一覧を映画のジャンル別に解説
- A24の最新作・公開予定映画について
A24のホラー映画『ミッドサマー』などのポスターで有名なイラストレーターのヒグチユウコが、書籍『映画とポスターのお話』を発売!
ヒグチユウコ(絵)×大島依提亜(デザイン)による珠玉の映画ポスター40点あまりを収録!
さらにMOE(モエ)2024年8月号にも登場。
おすすめのホラー映画などについて語ったヒグチユウコのインタビューが掲載されています。
描き下ろしポストカードの付録つき!
作品一覧を映画ジャンル別に解説!A24とはどんな会社?
A24(エートゥエンティーフォー)は、2012年に設立されたアメリカ・ニューヨークを拠点とする映画スタジオ。
映画やテレビ番組の製作・配給を専門としています。
まだ歴史の浅い会社ですが、近年では当たり前のようにアカデミー賞にノミネートされ、複数の賞を受賞するなど、映画界を盛り上げるヒットメーカーです。
ストーリー性が高いだけでなく、有名無名問わず技術力のあるクリエイターを起用することで、視覚効果や音響など、総合的にハイクオリティな映画を製作しています。
音楽やアートなど、サブカル系が好きな方におすすめな映画をたくさん配給しているよ!
Tシャツなどのグッズを購入できる公式オンラインショップにも注目
A24は映画の製作・配給だけでなく、グッズ展開にも力を入れています。
公式オンラインショップ には、Tシャツ・ピンバッジ・マグカップなど、おしゃれでセンスの良い映画グッズが盛り沢山!
月額5ドルで登録でき、誕生日特典などを受け取れるメンバーシップ制度があるなど、ファンにはたまらないサイトです。
日本からでも購入できるので、気になる方はぜひサイトを覗いてみてください。
【作品一覧】A24のおすすめ映画をジャンル別に解説
A24で製作・配給している映画・ドラマのなかでも、人気作・有名作に絞ったおすすめの作品一覧を、映画のジャンル別に解説いたします!
ホラー・スリラー映画
\A24のホラー映画はヒグチユウコさんがポスターを手掛けることも多い!/
A24はとくにホラー映画に定評があります。
おどろおどろしい音楽や独特な画角からふとした瞬間に映り込む恐怖など、映画全体を通して不穏な雰囲気作りが最高に上手です。
ホラー映画おすすめ作品一覧 | 主要キャスト | 監督 |
---|---|---|
『ヘレディタリー/継承』(2018年) | トニ・コレット ガブリエル・バーン | アリ・アスター |
『ミッドサマー』(2019年) | フローレンス・ピュー | アリ・アスター |
『LAMB/ラム』(2021年) | ノオミ・ラパス | ヴァルディマル・ヨハンソン |
『X エックス』(2022年) | ミア・ゴス ジェナ・オルテガ ブリタニー・スノウ | タイ・ウェスト |
『Pearl パール』(2022年) | ミア・ゴス | タイ・ウェスト |
『MEN 同じ顔の男たち』(2022年) | ジェシー・バックリー | アレックス・ガーランド |
『ボーはおそれている』(2023年) | ホアキン・フェニックス | アリ・アスター |
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024年) | キルスティン・ダンスト | アレックス・ガーランド |
作品一覧を見て気づきましたか?
7作品中3作品がアリ・アスター監督なことに。
アリ・アスター監督は、2018年公開の『ヘレディタリー/継承』が長編映画監督デビュー作。
デビュー作でありながら「21世紀最高のホラー映画」と評されました。
続く2019年公開の『ミッドサマー』は日本でもブームとなり、「恋人と一緒に観ると別れる映画」とまで言われてしまうほど。
2023年公開の『ボーはおそれている』では、映画『ジョーカー』でジョーカー役を演じたホアキン・フェニックスが、不安症に悩まされる主人公を演じました。
アリ・アスター監督以外のホラー映画でも、A24独特の「映像美+恐怖」を楽しめます。
『X エックス』は最高齢の殺人鬼夫婦が住む屋敷に足を踏み入れた、3組のカップルについて描いたホラー映画。
前日譚の『Pearl パール』が同年に公開され、次回作の『MaXXXine』が公開を控えるなど、3部作のシリーズとなる予定です。
ほかにも
- 羊飼いの夫婦が、羊から生まれた羊でない何かを育てる『LAMB/ラム』
- 過去の心の傷から出会う男性すべてが同じ顔をしている『MEN 同じ顔の男たち』
など、A24のホラー映画はどれも独自のセンスの中に恐怖が潜んでおり、今までにない映画体験を堪能できます。
ドラマ映画
A24は心にグッとくるドラマ映画も多数製作・配給しています。
ドラマ映画おすすめ作品一覧 | 主要キャスト | 監督 |
---|---|---|
『ルーム』(2015年) | ブリー・ラーソン | レニー・エイブラハムソン |
『ムーンライト』(2016年) | トレヴァンテ・ローズ マハーシャラ・アリ | バリー・ジェンキンス |
『レディ・バード』(2017年) | シアーシャ・ローナン ティモシー・シャラメ | グレタ・ガーウィグ |
『ミナリ』(2020年) | スティーヴン・ユァン | リー・アイザック・チョン |
『カモン カモン』(2021年) | ホアキン・フェニックス | マイク・ミルズ |
『ザ・ホエール』(2022年) | ブレンダン・フレイザー セイディー・シンク | ダーレン・アロノフスキー |
『パスト ライブス/再会』(2023年) | グレタ・リー ユ・テオ | セリーヌ・ソン |
『ルーム』はA24の名前が世界的に広がった映画のひとつ。
後に『キャプテン・マーベル』を演じるブリー・ラーソンと、『ワンダー 君は太陽』の天才子役ジェイコブ・トレンブレイが親子役を演じ、その名演が話題となりました。
A24初製作の映画は、2016年に公開された『ムーンライト』。
初作品ながらアカデミー賞を3部門受賞するなど、ショーレースを席巻した一作です。
『レディ・バード』は実力派が勢揃いした青春映画。
監督は『バービー』のグレタ・ガーウィグ。
家族や恋、将来について悩む17歳の少女を『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』のシアーシャ・ローナンが演じました。
そのほか
- アメリカの映画でありながら、ほぼ韓国語でストーリーが展開していく『ミナリ』
- 甥との暮らしで子育ての大変さや父性の芽生えを伝え、子どもと大人の”今”を描いた『カモン カモン』
- セクハラ被害で表舞台から遠のいていたブレンダン・フレイザーを起用し、アカデミー賞主演男優賞の受賞でも話題となった『ザ・ホエール』
など、A24は作中はもちろん、映画に関わるすべての物事を通して社会に一石を投じる作品を製作・配給しています。
SF映画
SF映画おすすめ作品一覧 | 主要キャスト | 監督 |
---|---|---|
『アンダー・ザ・スキン』(2014年) | スカーレット・ヨハンソン | ジョナサン・グレイザー |
『エクス・マキナ』(2015) | トレヴァンテ・ローズ マハーシャラ・アリ | バリー・ジェンキンス |
『アンダー・ザ・スキン』は、同じくA24から2024年に公開された映画『関心領域』のジョナサン・グレイザーが監督を務めたSF映画。
カメラワークにこだわった芸術性の高い作品ですが、その内容から賛否両論となっています。
『エクス・マキナ』は、アカデミー賞視覚効果賞を受賞した作品。
AIロボットと人間の関係性の変化を、スリリングに描いています。
コメディ映画
これはコメディ映画といって良いのか…。
A24が手掛けるコメディは、笑いのなかに独特のセンスが光っています。
コメディ映画おすすめ作品一覧 | 主要キャスト | 監督 |
---|---|---|
『スイス・アーミー・マン』(2016年) | ポール・ダノ ダニエル・ラドクリフ | ダニエルズ |
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022年) | ミシェル・ヨー キー・ホイ・クァン | ダニエルズ |
どちらもダニエル・クワンとダニエル・シャイナートの通称「ダニエルズ」が監督した作品。
『スイス・アーミー・マン』は、A24初の世界配給作品です。
『ハリー・ポッター』シリーズで人気を博したダニエル・ラドクリフが、なんと死体役を演じています。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、マルチバースを舞台にした家族愛がテーマのコメディ映画。
人生における選択肢において、すべて失敗するほうを選んできた主人公エヴリンが、さまざまな世界で成功している自分を呼び寄せ、敵と戦います。
ミシェル・ヨーとキー・ホイ・クァンのカンフーアクションにも注目!
伝記映画・歴史映画
A24は近年、実話をもとにした伝記映画や歴史映画も配給しています。
伝記・歴史映画おすすめ作品一覧 | 主要キャスト | 監督 |
---|---|---|
『プリシラ』(2023年) | ケイリー・スピーニー | ソフィア・コッポラ |
『関心領域』(2023年) | ザンドラ・ヒュラー | ジョナサン・グレイザー |
『プリシラ』は、歌手エルヴィス・プレスリーの元妻プリシラを主人公にした伝記映画。
14歳で憧れのプレスリーと出会ってからの恋愛と、スターのパートナーとして振る舞うことの苦悩を描いています。
『関心領域』は、アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす家族に焦点を当てた作品。
実話がもとの歴史映画でありながら、現代にも通じる「無関心の恐ろしさ」を、映像と音響のかけ合わせで訴えかけています。
『関心領域』のネタバレ考察は、こちらの記事をご覧ください。
【作品一覧】A24の新作・公開予定映画・ドラマを解説
\小島秀夫監督がA24のインスタに登場!デスストの実写化に期待!/
A24は、今後も次々と新作を配給する予定です。
A24と小島プロダクションとの契約締結は、コジプロの公式サイトに掲載されています。
以下に動画配信サービスでの新作・公開予定作品を挙げるので、気になる作品をチェックしてみてください!
『ハズビン・ホテルへようこそ』(2024年)
- 悪魔の更生がテーマの大人向けアニメーション・ミュージカルシリーズ
- 現在シーズン2制作中、シーズン3&4の更新が決定
- Amazonプライムビデオにて配信中
『ハズビンホテル』については、こちらの記事もご覧ください。
『THE CURSE/ザ・カース』(2023年)
- エマ・ストーンと気鋭のクリエイター3名がコラボしたドラマ
- リアリティーショーからのサスペンス
- U-NEXTにて配信中
*本ページの情報は2024年10月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
U-NEXTについては こちら の記事もご覧ください。
『サニー』(2024年)
- 2024年7月10日公開
- 西島秀俊・國村隼・YOUが出演
- Apple TV オリジナルTVシリーズ
A24の作品一覧解説まとめ
A24とは、センスがぶっ飛んだ奇抜な会社ということが理解できたのではないでしょうか…。
今まで感じたことのない映画体験ができるので、ぜひ気になる作品を見てみてください!