『ANORA アノーラ』は、2025年アカデミー賞で5部門受賞の快挙を達成!
- 作品賞
- 監督賞(ショーン・ベイカー)
- 主演女優賞(マイキー・マディソン)
- 脚本賞(ショーン・ベイカー)
- 編集賞(ショーン・ベイカー)
すでに映画をご覧になった方や、アカデミー賞をきっかけに映画館に足を運んだ方のなかには、『ANORA アノーラ』のラストのシーンに驚きと疑問を感じた方も多いのではないでしょうか。

これは愛?それとも奉仕?
この記事では、映画『ANORA アノーラ』のラストの展開について、ネタバレありで考察いたします。
以下は『ANORA アノーラ』のネタバレを含みます。
映画を鑑賞してからお読みください。
映画『ANORA アノーラ』ネタバレ考察:ラストシーンのあらすじ
『ANORA アノーラ』のラストは、主人公アノーラと富豪の息子イヴァンの結婚が破断となり、子分イゴールの車で空港に向かうシーン。
ある程度のお金を手に入れたとはいえ、セレブになれる特権階級のチケットを失ったアノーラは、空虚な気持ちで助手席にいます。



叫びまくって威嚇していた”アニー”はどこへやら…
最後の別れ際、イゴールはアノーラに指輪を渡します。
それは結婚した際にイヴァンが買ってくれた4カラットのリング。
指輪を受け取ったアノーラはイゴールに体を捧げますが、突然泣き出してしまいます。
そんな彼女をイゴールは抱きしめ、車のワイパー音だけが聞こえるなか、エンドロールが流れるのでした。



アノーラはどうして泣いたの?
映画『ANORA アノーラ』ネタバレ考察:ラストシーンは見方によって意味が変わる
このラストの展開は、人によって多様な見方ができるのが秀逸だと思いました。
さまざまな意味合いを考察できると思いますが、ここでは正反対の見方を2つ挙げてみます。
【ネタバレ考察】ラストシーンの見方1:アノーラはイゴールに失望した
アノーラは今まで、自分の体に喜ぶ男性としか接してきませんでした。
そんななか現れたイゴールは、いつも自分に親切にしてくれた存在。
最後に指輪も渡してくれた彼に、アノーラはお礼としてご奉仕しますが、今まで出会ってきた男性と同じく素直な反応を見せたイゴールに失望。
イゴールを叩き、泣き叫ぶアノーラなのでした。
【ネタバレ考察】ラストシーンの見方2:アノーラはイゴールに愛を感じた
指輪をくれたイゴールに、お礼としてご奉仕するまでの流れはラストシーンの意味1と同じです。
違う見方ができるのはここから!
アノーラは得意のテクニックで奉仕しますが、イゴールは見返りを求めません。



イヴァンや鼻の下を伸ばした客たちとは表情が違っていたね。
しかし体はしっかり反応しており…アノーラはそのときイゴールに愛を感じたのです。
体の関係から生まれる愛を初めて知ったアノーラは、イヴァンとの関係が体だけで成立していたことを実感し、泣き叫ぶのでした。
ファンタジードラマと比較考察すると見えるシンデレラストーリーの現実
アノーラとイヴァンの関係は、ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリスとカール・ドロゴの関係に似ています。
- デナーリスは、言葉がわからず会話ができないドスラク族の族長カール・ドロゴと無理やり結婚させられる
- 会話ができないので夜の営みもカールの一方通行
- デナーリスは言葉を覚えて村にも馴染み、カールに愛し合うことを教える



『ゲーム・オブ・スローンズ』も『ANORA アノーラ』と同様、ベッドシーンが多い作品です。
『ゲーム・オブ・スローンズ』では、いつも動物のような営みしかしないカールに対し、デナーリスは「目を見てほしい」と言うことで、そこから二人に愛が芽生えます。
『ANORA アノーラ』もベッドシーンが多いですが、イヴァンとの営みはどれも激しめ。
しかし結婚後に1回だけ、アノーラは「もっとゆっくり楽しみましょ」と言います。



あれはイヴァンからの愛が欲しかったのでは?
アノーラは、カタコトのロシア語しか話せません。
しかしイヴァンと結婚してからロシア語を上達させようとしたり、イヴァンの母に良い嫁を演じたりするなど、家族に馴染もうと努力をしていました。
結婚へのスタンスは異なりますが、アノーラとデナーリスの境遇は似ています。
しかし身も心も愛し合うことができたデナーリスに対し、アノーラは体しか愛してもらえません。



ゲームに夢中なイヴァンの腕の中で不安そうな顔をしていたし、結局体を差し出すことでしか自分に目を向けてもらえませんでした。
ファンタージードラマと比較して見えてきた違いから、『ANORA アノーラ』はおとぎ話ではなく、「シンデレラストーリーなんて存在しない」と現実を叩きつけているように感じました。
【ネタバレ考察】『ANORA アノーラ』ラストシーン2つの見方はどちらが正解?
このように『ANORA アノーラ』は、シンデレラストーリーを真っ向から否定し、現実を突きつけています。
では映画のラストシーンの意味は、どちらが正解なのでしょうか?
これは意味2の「イゴールの愛を感じ、イヴァンとの結婚が偽物だったと気付かされた」だと考察できます。
(というか、そうであって欲しいという筆者の願望です…!)
映画のなかで、イゴールはずっとアノーラに優しい眼差しを向けていました。
ベッドシーンにおいても、裸の体に目を向けるイヴァンに対し、イゴールはずっとアノーラの目を見ています。
服は着たまま、妖艶なダンスもしていない。
けれど体は反応し、泣き出した彼女をずっと抱きしめてあげる。
これはもう愛でしかない…!



最高!イゴール最高!!
映画『ANORA アノーラ』ラストの意味をネタバレ考察:まとめ
目を見て愛が芽生えた『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリスとカールのように、イゴールの優しい眼差しに愛を感じたアノーラ。
『ANORA アノーラ』は、おとぎ話のようなシンデレラストーリーではありません。
この考察が正しいかどうかもわかりません。
しかし最後は小さな車の中、豪雪から守るように抱きしめてくれるイゴールの存在が、アノーラに一筋の光を注いでいるように見えました。
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