2024年に公開された映画『デッドプール&ウルヴァリン』が、Disney+で見放題独占配信がスタートしました!
予告の段階でカメオ出演が多いことも話題になっていましたが、実際に映画を見て驚いた方も多いはず…!
この記事では、『デッドプール&ウルヴァリン』のカメオ出演にはどのような意味があったのか、小ネタも含めてネタバレありで解説いたします。
以下は映画『デッドプール&ウルヴァリン』の内容に関するネタバレを含みます。
映画を鑑賞してからお読みください。
『デッドプール&ウルヴァリン』ネタバレ考察:カメオ出演は過去作を昇華させる見事な演出
『デッドプール&ウルヴァリン』には、20世紀FOXで制作されたマーベル映画の登場人物がたくさん登場します。
なかには興行成績が芳しくなく、負の遺産のような存在だったキャラクターも…。
しかしそのような存在を否定せず、過去があるからこそ現在の世界的シリーズに成長したことを描いているのが今作『デッドプール&ウルヴァリン』。
第四の壁を突き破り、メタ視点で物事を見れるデッドプールだからできる見事な演出でした。
『デッドプール&ウルヴァリン』にハンターB-15が登場した意味
映画の最後、過去を変えたいと言ったウルヴァリンに対し、TVAのハンターB-15は「過去があるから今の貴方がある。変える必要はない。」と言いました。
このセリフこそが、今作『デッドプール&ウルヴァリン』のテーマだと思います。
マーベル映画の配給が20世紀FOXからディズニーになり、過去作はリセットされMCUが始まりました。
しかし過去作はマーベルの歴史から無くなるわけではなく、ずっとファンの心に残り続けています。
役割を果たしたキャラクターであっても、映画を見た思い出まで消す必要はなく、”心の中”という別世界で生き続けている。
それをMCUのなかで、変異体の捕獲やリセット・剪定をおこなうハンターB-15が言うことに意味があると感じました。
『デッドプール&ウルヴァリン』ネタバレ考察:カメオ出演者8名の小ネタ
『デッドプール&ウルヴァリン』は、数々のカメオ出演が話題で、映画ファン・マーベルファンを驚かせました。
どのような経緯で今作に起用されたか知ると、より一層感動します。
やはり過去は今につながっているんですね!
カメオ出演1:ハッピー・ホーガン(演 ジョン・ファヴロー)
デッドプールがアース616(MCUの世界)に飛んだ際にカメオ出演したのは、なんと『アイアンマン』に登場するハッピー・ホーガン!
世界を救うという高い志を持つアベンジャーズに対し、恋人に誇れる自分になりたいと面接でハッピーに伝えるデッドプール。
面接官であるハッピーはそんなデッドプールの気持ちに気づき、「ハードルを下げろ」とやんわりアベンジャーズ加入を断っていましたね。
メタ的な視点で見ると、俳優ライアン・レイノルズが、『アベンジャーズ』製作総指揮であるジョン・ファヴローに、映画に出すよう直談判するという面白い構図にもなっていました。
ちなみにジョン・ファヴローは、2003年公開のマーベル映画『デアデビル』で、主人公マットの良き相棒フォギーを演じた俳優でもあります。
ハッピーである世界と、フォギーである世界が共存してるのがマルチバースの醍醐味!
カメオ出演2:別世界のウルヴァリン(演 ヘンリー・カヴィル)
デッドプールが住む世界は、アンカーであるウルヴァリンが死んだため消滅の危機に。
代わりとなる生きているウルヴァリンを探すため、デッドプールは別世界を飛び回ります。
そのなかで出会ったのは、ヘンリー・カヴィルが演じるウルヴァリン。
ヘンリー・カヴィルといえば、『マン・オブ・スティール』でスーパーマンを演じたことで有名な俳優です。
しかしスーパーマンは、今後は若手俳優のデヴィッド・コレンスウェット主演で、新たな映画が制作されることが決まっています。
DCユニバースを率いてきた貢献者であるにもかかわらず、シリーズの再始動とともに役をリセットされてしまったのはちょっと可哀想…
だからデップーは「こっち(MARVEL)では悪いようにはしないから」と言っているんだね!
さらにヘンリー・カヴィルは、かつてMCUでウルヴァリンを演じるとの噂がありました。
今回は、その噂を元ネタにしたカメオ出演でもあるんですね!
カメオ出演3:ヒューマン・トーチ(演 クリス・エヴァンス)
クリス・エヴァンス演じるヒューマン・トーチは、2005年の映画『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』に登場します。
デッドプールと同じく、「キャプテン・アメリカが復活した」と思った方も多いのでは?
*筆者も勘違いしました笑
ファンタスティック・フォーは、2025年にMCU版が制作されることが決まっています。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でキャプテン・アメリカから卒業したクリス・エヴァンスですが、今作のカメオ出演でヒューマン・トーチからもきれいに(?)卒業できましたね。
クリエヴァはキャップのイメージからの脱却を図っているので、この扱いはむしろ嬉しかったかも…?
カメオ出演4:エレクトラ(演 ジェニファー・ガーナー)
ジェニファー・ガーナー演じるエレクトラは、2003年公開の映画『デアデビル』のヒロインです。
2005年にスピンオフ映画『エレクトラ』が公開されましたが、映画評論サイトのロッテントマトでは、平均点が10点中3.8点と低評価を獲得してしまいました。
続編も作られなかった過去の遺産のような作品ではありますが、これぞ弱者の反撃!
使い捨てのような扱いをされてしまったキャラクターも、映画のなかで生き生きと活躍していました。
カメオ出演5:ブレイド(演 ウェズリー・スナイプス)
ウェズリー・スナイプス演じるブレイドは、1998年から3作公開された映画『ブレイド』の主人公です。
『デッドプール&ウルヴァリン』で、なんと約20年ぶりにウェズリー・スナイプスがブレイド役を演じました。
「ブレイドは俺一人だ!」という旨の発言をしていましたが、ブレイドはマハーシャラ・アリ主演で映画が制作されることが決まっています。
新たな映画が作られても、ウェズリー・スナイプスのブレイドは彼一人です!
カメオ出演6:ローラ / X-23(演 ダフネ・キーン)
ローラは2017年公開の映画『LOGAN/ローガン』に登場し、ウルヴァリンと親子の絆を築きました。
『デッドプール&ウルヴァリン』では大人に成長しましたが、どちらもダフネ・キーンが演じています。
『LOGAN/ローガン』のなかで、コンビニで盗んだサングラスが再び登場したのも胸熱ポイントでしたね!
カメオ出演7:ガンビット(演 チャニング・テイタム)
チャニング・テイタムが演じるガンビットは、どの映画にも登場していません。
なぜ『デッドプール&ウルヴァリン』でチャニング・テイタムが登場したのか……。
それは、企画が幻となったから!!
チャニング・テイタムはガンビットを主人公にした映画で、主演兼監督となる予定でした。
しかし20世紀FOXがディズニーを買収し、企画が整理されることに。
なんとかガンビットを制作したかったチャニング・テイタムは、当時出演していた『キングスマン:ゴールデン・サークル』のテキーラ役を降板してまで、映画制作を進めようとします。
しかし願いは叶わず、ガンビット単独作品は幻となってしまいました。
なので『デッドプール&ウルヴァリン』でのチャニング・テイタム版ガンビットは、俳優本人もファンも大感動する究極のカメオ出演だったんですね。
だから一人だけ「生まれる前から虚無の世界にいる気がする」と言ってたんだね!
ガンビットはフランス訛りのキャラクター
ミニオンはパリオリンピックの開会式にも登場!
原作のマーベル・コミックスでは、ガンビットはフランス系の移民。
言葉もフランス訛りがあるキャラクターです。
『デッドプール&ウルヴァリン』では、ガンビットが話す言葉が分からず、デッドプールから「お前の方言指導はミニオンか?」と言われていました。
『ミニオンズ』シリーズはアメリカのアニメ会社「イルミネーション」の映画ですが、実はフランスのアニメスタジオ「マック・ガフ」が手掛けた作品!
だからフランス訛りのことをミニオンってからかったんだね!
しかも「マック・ガフのアニメ部門がイルミネーションに買収された」という、20世紀FOXとディズニーの買収騒動に通じるような小ネタも盛り込んでいます。
カメオ出演8:レディ・デッドプール(演 ブレイク・ライヴリー)
デッドプールの変異体たちが登場したなかで一際目立っていたのは、ブロンドヘアーが特徴のレディデッドプール。
マスクは外しませんでしたが、エンドロールにブレイク・ライヴリーの名前がありました。
ブレイク・ライヴリーは、デッドプール役のライアン・レイノルズの奥さん!
『デッドプール2』にて駄作だと批判された『グリーン・ランタン』での共演がきっかけで結婚しました。
現在は4人の子どもを育てる母でもあります。
登場前に「子どもを生んだばかりだけどスタイル抜群」って匂わせるセリフがあったね!
ちなみにデッドプールの変異体の中にいたキッドプールとベビープールは、ライアン・レイノルズとブレイク・ライヴリーの子どもたちが演じています。
コミック版レディデッドプールのモデルはブレイク・ライヴリー
マーベルコミックスに登場するレディデッドプールは、ブレイク・ライヴリーをモデルにしたキャラクターだとコミックの著者が発言しています。
デッドプールの作者の一人であるロブ・ライフェルドは、女性版デッドプールを作るにあたり、当時ハマっていた『ゴシップガール』のセリーナをモデルにしました。
『ゴシップガール』のセリーナは、ブロンドヘアーでスタイル抜群なみんなが憧れる超セレブ。
この役を演じていたのが、ブレイク・ライヴリーです!
しかもコミックのレディデッドプール登場は、ライアン・レイノルズとブレイク・ライヴリーが出会う前!!
こんな不思議な縁もあるんですね。
カメオ出演9:ナイスプール(演 ゴードン・レイノルズ)
再生能力を持たず、マスクも被らずキレイな顔をしたデッドプール(ナイスプール)がいましたよね?
あれはライアン・レイノルズの一人二役ではなく、なんとゴードン・レイノルズという双子の兄弟が演じています!
とはいえこれは実の双子ではなく、YouTubeでの話。
ライアン・レイノルズの公式チャンネルで、ゴードン・レイノルズとの対談が掲載されています。
『デッドプール&ウルヴァリン』のナイスプールのクレジットは、このゴードン・レイノルズ!
ライアン・レイノルズのファンには、たまらないサプライズとなりました。
- 20世紀FOX版マーベル作品多数配信
- 『ファンタスティック・フォー』シリーズ
- 『X-MEN』シリーズ
- 『デアデビル』
- 『エレクトラ』
- クオリティの高いオリジナル作品が充実
- 将軍 (アメリカ)
- ガンニバル (日本)
- ムービング (韓国)
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\『デッドプール&ウルヴァリン』配信中!/
※紹介している作品は、2024年12月時点の情報です。
現在は配信終了している場合もございますので、詳細は公式ホームページにてご確認ください。
『デッドプール&ウルヴァリン』ネタバレ考察:まとめ
\サンディエゴ・コミコンでカメオ出演者が集結!/
『デッドプール&ウルヴァリン』に登場したカメオ出演の共通点は、みな生き生きとしていること!
愛着のある同じ役を演じられることは、俳優としても光栄なことなんだろうなと感じました。
『デッドプール&ウルヴァリン』を見て、20世紀FOXのマーベル映画を観たくなった人も多いはず…!
今後展開されるX-MENやファンタスティック・フォーに備えて、過去作を振り返ってみてはいかがでしょうか?
\ズッ友の域超えてない?笑/