マーベルのヴェノムシリーズ最終章『ヴェノム:ザ・ラストダンス』が公開されました。
主人公エディと彼に寄生するヴェノムは、まるでカップルのような関係。
印象的なラストシーンは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のある作品を彷彿とさせます。
この記事では、映画『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の最後について、ネタバレありで考察いたします!
以下は『ヴェノム:ザ・ラストダンス』とMCUのネタバレを含みます。
映画を鑑賞してからお読みください。
\靴の演出、二人はニコイチってこと…?/
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』ネタバレ考察:ラストシーンから思い起こされる映画
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の最後は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を彷彿とさせます。
ヴェノムの最後は大事な人を亡くし思い出だけが残った世界
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の最後は、主人公エディがヴェノムとの思い出を振り返り、最終的にニューヨークにある自由の女神にたどり着きます。
ヴェノムシリーズ3作品の映像が流れるバックで流れる曲は、Maroon5の「Memories」。
この曲はMaroon5の元マネージャーで、40歳の若さでこの世を去ったジョーダン・フェルドスタインに捧げたものです。
「Memories」はこの世にもう彼がいない悲しみと、心のなかに楽しい思い出として存在する命の尊さを歌っています。
喪失感がありながらも前向きさを感じる曲調と歌詞が、エディとヴェノムの関係にピッタリ!
映画で思わず涙ぐんだ方も多いと思いますが(私のことです)、「Memories」の歌詞を読むとさらにグッと心に来るので、ぜひ注目してみてください。
ユニバーサルミュージック公式:「Memories」歌詞・対訳
スパイダーマンの最後は大事な人を守り思い出が消えた世界
この『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の最後と対になる存在は、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』です。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は次元の裂け目が生まれたことで、マルチバース のあらゆる世界からピーターを知る者が現れるストーリー。
最終的にはMCU版スパイダーマンの主人公であるピーターが、全員から自分の記憶を消すことで騒動を解決します。
結果スパイダーマンは世界中の誰からも認識されない存在となり、友人ネッドや恋人のMJの記憶からもピーターの存在は消え去りました。
思い出さえも奪われてしまったピーター、切なすぎる…
スパイダーマンは契約の関係で、ソニーの映画に登場できない過去がありました。
そのためソニーの『ヴェノム:ザ・ラストダンス』をディズニーの『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と対比させたことは、どうにかしてソニーとディズニーをつなぎたいという制作陣の想いを感じます。
ヴェノム3でスパイダーマンは登場しないがオマージュや小ネタはあり
ヴェノムはスパイダーマンの宿敵。
映画ではトビー・マグワイア版の『スパイダーマン3』において、エディ・ブロックがヴェノムとなって登場します。
トム・ハーディが演じるヴェノムは、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のミッドクレジットシーンに登場。
しかし直接的な関わりはないまま、ヴェノムはシリーズの幕を下ろしました。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』でもスパイダーマンの登場はありませんでしたが、かすかにMCUの存在を思い起こさせるシーンはありました。
- バーでニューヨーク行きを決めるシーン。自由の女神のフィギュアの手にドーナツがかかっている。
- アース616(MCU)のキャプテン・アメリカの盾を持った自由の女神のオマージュ?
- 犬を劣悪な環境で育てていた悪党たちとのアクションシーン。
- 天井からヌルっと現れるヴェノムは、スパイダーマンのオマージュ?
- エンドクレジットシーンの焼け野原。
- 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、指パッチンされたスパイダーマンが灰になる場所と似ている?
なかには無理やりな考察もありますが、今後ヴェノムとスパイダーマンが関わる可能性を感じる終わり方だと思いました。
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』の最後をネタバレ考察:まとめ
『ヴェノム:ザ・ラストダンス』でエディとヴェノムは別れてしまいましたが、また会える日まで「またね」と言いたくなる最後でした。
心に残った思い出が、未来に思い起こされる日が訪れますように…!